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「貯金」「借金」とは?プロ野球の順位表での意味と計算方法

/ 執筆: マジック計算室(Aratan Works)

「貯金10」「借金完済」といった言葉は、順位表を読むうえで勝率の次によく使われる指標です。定義はとても単純ですが、勝率やゲーム差と組み合わせて見ると、順位争いの構図がぐっと分かりやすくなります。

2026年の最新状況: 今日の優勝マジック・自力優勝・CS進出条件は毎日自動計算で更新しています。

この記事の要点

  • 貯金 = 勝数 − 敗数。プラスが貯金、マイナスが借金、0が5割
  • ゲーム差は貯金の差を2で割った値
  • 順位は勝率で決まるため、引き分けが多いと貯金の順と順位が食い違うことがある

貯金・借金の定義

貯金 = 勝数 − 敗数

プラスなら「貯金」、マイナスなら「借金」、ちょうど0なら「5割」。引き分けは数えない

たとえば貯金がプラスの状態を「貯金がある」、マイナスの状態を「借金がある」と言い、報道でも順位表の説明でも同じ意味で使われます。

たとえば70勝60敗3分なら 70 − 60 = 10 で「貯金10」。55勝62敗2分なら 55 − 62 = −7 で「借金7」です。引き分けの3や2は計算に登場しません。

NPB公式サイトや野球規則に「貯金」の定義があるわけではなく、報道やファンの間で定着した慣用表現です。ただし意味は完全に固定されているので、誰が使っても同じ数字になります。

今日の貯金・借金

最新の最終成績から

セ・リーグ

順位チーム勝敗分貯金勝率
1阪神79-62-2+17.560
2巨人76-64-3+12.543
3DeNA71-69-3+2.507
4広島61-78-4−17.439
5ヤクルト61-80-2−19.433
6中日60-81-2−21.426

パ・リーグ

順位チーム勝敗分貯金勝率
1ソフトバンク91-49-3+42.650
2西武79-60-4+19.568
3日本ハム78-62-3+16.557
4オリックス65-76-2−11.461
5ロッテ63-77-3−14.450
6楽天58-84-1−26.408

「5割」が基準になる理由

勝数と敗数が同じなら勝率はちょうど.500です。つまり貯金・借金は「勝率5割からどれだけ離れているか」を勝ち数の単位で表した数字だと言えます。

1試合には必ず勝者と敗者がいる(引き分けを除く)ので、12球団すべての貯金を足し合わせると必ず0になります。リーグ内だけで見ると交流戦の分だけ偏りますが、セ・パ合計では常に釣り合っています。あるチームの貯金は、必ず別のチームの借金の裏返しです。

貯金とゲーム差の関係

ゲーム差は「貯金の差 ÷ 2」で計算されます。首位が貯金20、2位が貯金12なら、ゲーム差は (20 − 12) ÷ 2 = 4 です。

直接対決で下位チームが勝つと、下位の貯金が1増え、上位の貯金が1減るので、貯金の差は2縮まり、ゲーム差は1縮まります。別々の相手との試合で「下位が勝ち、上位が負け」の日も同じく1ゲーム縮まりますが、「下位が勝ち、上位も勝ち」の日は動きません。

貯金で見ると「何勝分の差か」が直感的に分かり、ゲーム差で見ると「直接対決で何回勝てば並ぶか」が分かる、という使い分けです。

直接対決の前101214161820222位B 12首位A 20貯金の差 8 → ゲーム差 4直接対決でBが勝った後101214161820222位B 13首位A 19貯金の差 6 → ゲーム差 3貯金(勝数 − 敗数)
貯金の差 ÷ 2 がゲーム差。直接対決では1試合で1ゲーム動く

貯金と勝率が食い違うとき

順位は貯金ではなく勝率(勝数 ÷ [勝数 + 敗数])で決まります。引き分けは勝率の計算から除外されるため、引き分け数が大きく違うチーム同士では、貯金の順と勝率の順が入れ替わることがあります。

例: Aが80勝70敗0分(貯金10、勝率.533)、Bが60勝52敗20分(貯金8、勝率.536)。貯金はAが多いのに、順位はBが上です。Bは引き分けの20試合を「なかったこと」にして勝率を計算するため、少ない貯金でも勝率が高くなります。

貯金は「勝った数と負けた数の差」、勝率は「決着した試合のうち勝った割合」。引き分けが少ない年はほぼ一致しますが、引き分けが多い年は必ず勝率のほうを正式な順位として見てください。

順位争いで貯金をどう使うか

「借金完済」は貯金0(勝率5割)に戻ること、「貯金を吐き出す」は貯金を減らして5割に近づくことを指します。5割は Aクラス(3位以内)争いの一つの目安として語られることが多く、実際に3位のチームが貯金の少ない状態で終わる年もあります。

残り試合と貯金を組み合わせると、最終的な貯金の見込みも計算できます。貯金10で残り20試合なら、残りを10勝10敗で終えれば貯金10のまま、15勝5敗なら貯金20です。ただし「貯金いくつで優勝できるか」は年によってまったく違い、事前には決まりません。

終盤戦に入ったら、貯金よりも「優勝マジック」「自力優勝の有無」「CS進出まであと何勝」といった確定条件の数字のほうが正確です。当サイトはこれらを毎日計算していますので、チーム別ページとあわせてご覧ください。

計算例: 3チームの貯金・勝率・ゲーム差

3チームの貯金と勝率
チーム成績貯金勝率
A72勝54敗4分+18.571
B68勝58敗4分+10.540
C63勝63敗4分0.500
貯金の差から求めるゲーム差
組み合わせ計算ゲーム差
A − B(18 − 10) ÷ 24
A − C(18 − 0) ÷ 29
B − C(10 − 0) ÷ 25

この3チームは引き分け数が同じなので、貯金の順と勝率の順が一致しています。引き分け数が違う場合は、上の「貯金と勝率が食い違うとき」の例のように順位が入れ替わることがある、という点だけ覚えておけば十分です。

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